アメリカにて。 - ドメスティック日本人一家の滞米日記

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12

29

03:45
Tue
2015

No.069

日々の徒然

渡米してあっという間に5年が過ぎようとしています。
帰国が近くなりようやくブログの存在を思い出し
5年前の日記を読むように自分が書いたブログを読み返しました。

随分と何もかもが変節してしまったように感じます。
渡米直後は日本のことばかり考えて過ごしていましたが
今は日本に戻ることに恐怖を感じます。
すっかりよくいるアメリカかぶれになってしまいました。



この国は自由の国です。
宗教を持つことも、政治信条を明らかにすることも
ビーチサンダルとTシャツ短パンでNYシティの目抜き通りを闊歩することも
はたまたストレッチリムジンで劇場に乗り付けることも
何もかもが自由で、誰も気にしません。
地下鉄構内で歌ってもいいし、踊ってもいい。
物乞いになってもいい。ゲイを差別してもいい。
顧客との約束の時間に間に合わなくても、粗悪品を売りつけても
老若男女それで正しくないとか、年をわきまえろとか非難されることもなく、
みんな好き勝手に生きています。

私も自由に暮らしました。
友達と車でカナダまで大旅行に出たり
車で80マイル(約130km)制限の道を疾走したり、
泣いて笑って歌って踊って、思いっきり楽しんだり
リゾートで骨の髄までぐうたらなまけたり…。

守られた、安全な、治安のよい、制限40kmの
のっぺりとした日本の暮らしに再び
戻ると思うと退屈で死んでしまいそうです。

本当に生きること、命を輝かせることから
薄い膜で隔てられたあの国に戻るのが、嫌でたまりません。
いつも誰かのために我慢して、満員電車に詰め込まれて、
横目で人を気にしながら出る杭にならないように気を使い続ける。
着るものも、買い物も、住む場所も、いつも他人の目を気にしながら…。
一国の首相がカツカレーを食べたからと言って叩かれる国は、異常です。

子供の送迎やスーパーに買い物に行くために化粧をするなんて、無駄に感じてしまう。
日本にいたころには当たり前にできていたことが
いちいちストレスになるに違いありません。

人に嫌われることを極端に恐れて生きてきました。
それでもやはり言いたい。
今の日本は異常に見えます。
日々新たな対立軸を生み出し、争い煽りあうことをことを
自分たちのカルチャーとして誇るネット界隈。
相変わらず恣意的で日本人を絶望させようという意図が透けて見えるような報道。
絶望していない日本人は不謹慎かバカだとでも言わんばかりです。

税収を上げるという手段を目的化し、長期的視野を失ったトップと
印象操作にころりとひっかかり右だ左だと狂奔する国民。
いつか来た道、それもWWⅡを一切内省することのなかった日本には
無理からぬことですね。おそらくまた壊滅的な破壊が待っていることでしょう。
その瓦礫と灰と死体の中から何が立ち上がってくるのか、不死鳥日本の奇跡に
再び期待したいところです。

火の鳥望郷編で例えれば、今は外来種のもたらした毒で清貧さを失わされたエデン星人が
我欲のために殺し合いをしているところです。
死屍累々、私の妹も心を殺され精神病院に二度入院しました。

私には何もできません。娘を希望の種かせめて希望の糧として
破滅が待つ世界に送り出してやることしかできません。

前線のない戦争が始まったことが誰の目にも明らかになった年の瀬に。
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08

26

22:41
Fri
2011

No.067

Irena接近中

23日火曜に、M5.8の地震が米東海岸を襲いました。
なんでも110年ぶりの地震だそうです。

自宅でも震度3程度の揺れを感じました。
住んでいるアパートは一階がすべてピロティ式に駐車場になっており
(地震に弱いとされている構造です)壁がミシミシ音を立てました。
こちらのアパートって、見た目は素敵なんですが安普請(失礼)なんですよねぇ・・・。
しかし、職場の一階に居た夫は地震に気付かなかったそうですから
実際の揺れはたいしたことがなかったのかもしれません。

マンハッタンにいたら、古い耐震になっていない高層ビルが沢山なので、
わずかな揺れでも相当の恐怖を感じたと思います。
ニュースでもアナウンサーが
「パニックにならないでください」「余震が来る可能性があります」
と、臨時ニュースで延々マンハッタン内の中継をしていました。
3月の日本の地震のことも連想されたのではないかと思います。
私もあの時の記憶が鮮明にフラッシュバックしました。


同日にリビアの首都トリポリが陥落しました。
CNNを見ていたら、女性レポーターが煙や銃声の中
兵士に混じってレポートをされていました。
そのあとニュースウォッチ9に替えたら男性の記者が
反政府軍の本拠地で喜んでいる人たちの中継をするだけだったので
夫と二人で「ずこー」とこけてしまいました。
日本のジャーナリズム・・・。


一難去ってまた一難。
こんどは巨大ハリケーンが接近中。その名もirena。
アイリーン?イレーナ?と読むのかな。
なんでもあのカトリーナと同じくらいの大きさだそうです。

ニュースを見ていると最悪の場合壊滅的な被害を受ける!と
言ってるんですが、アメリカ人が楽観的だから(あるいは視聴率稼ぎのため)
厳しく言って警戒させようとしているのか、
本当にやばいのかいまいち不明です。

駐車場の浸水、停電くらいは覚悟しておいたほうがいいかもしれません。
異国の地で災害というのは心細いものです。
07

28

14:59
Thu
2011

No.066

U.S.A.

アメリカに来てそろそろ二ヶ月が経とうとしています。
この二ヶ月は驚きの連続でした。
箇条書きで挙げてみると

・一般道路はおろか高速もでこぼこ、補修跡だらけ
・交通事故が頻発。多い日は一日三件目撃
・道ばたに鹿やビーバーみたいのが撥ねられて死んでいる
・隣町の銀行に強盗が。それも今年に入って二回目(同じ銀行で)!!
・皆に「Are you from Japan?」と言われる。チャイニーズやコリアンと見分けがつくのに驚き
・フレンドリーな人々。
・夫は日本ではしょっちゅう道を訊かれていたのだが、なんとマンハッタンでも訊かれたらしい。
 そんなにいい人オーラが出てるのだろうか
・駅の構内、プラットホームにもストリートパフォーマーが居る
・July4thのために、近くの公園に移動遊園地が。真夏の夜の夢のよう
・蛍がいる(こちらの蛍は日本のものより強いらしい)
・リスが居る(かわいい)
・おばあさんが白ビキニ&へそピアス
・噂には聞いていたがすごい肥満率
・TVの専門チャンネルが凄い。特に音楽は細かくジャンル分けされてその音楽を
 24時間かけている
・ハローキティが流行中
・Blu-rayが安い!15ドルからある

異文化を楽しみつつおおむね楽しく暮らせているのですが
日本人的に不満なのは「お風呂」と「卵」です。

まずお風呂ですが、当然ながらアメリカンバスです。
洗面、トイレ、シャワー付きバスタブが一つの部屋に入っています。
もちろん追い炊きなんてないし、それどころかオーバーフローの水抜き穴すらありません。
万一お湯を出しっぱなしで忘れたりしたら、階下まで水漏れして大問題になります。
浴槽は浅く、寝転がっても体が全部お湯に浸かりません。
洗い場と深い浴槽のある日本のお風呂が恋しいです。
なみなみお湯を張ったお風呂に入って、ざばーとお湯を溢れさせたい!


もう一つは生卵が食べられないこと!
半熟ゆで卵、とろとろの親子丼、すき焼き、卵かけごはんetc、軒並みアウトです。
オーガニックの高級卵を買えば生でもいけるのでしょうが、
1ダースで8ドルもするので庶民としては躊躇してしまいます。
日本の衛生管理万歳、そして営々と築き上げてきた食の安全をぶち壊した
放射性物質汚染が恨めしい。

07

25

16:40
Mon
2011

No.064

長新太「みみずのおっさん」は原発絵本

NYは暑い日が続いていますが、それでも湿度が低い(30~40%)ため
日本の夏ように熱気が纏わり付くような不快さはありません。

日本は節電の夏を迎え、酷暑の中エアコンの使用を牽制し合うような
いかにも日本人的相互監視を行っていると聞きます。
さもありなんとは思いつつ、この自由の国の人がみれば
異様さを感じてしまう光景に違いありません。
この相互監視によって日本の高い秩序やモラルが維持されていることは一面の事実です。
どうぞ体を壊さぬよう、そしてテレビが言うからではなく
自分の信念を持って節電なり、通常通りの電力使用なり、あるいは電力浪費に
取り組んでいただけたらと思います。




さて表題の件ですが、この絵本は友人から結婚祝いにプレゼントされました。
長新太といえばシュールで終末を感じさせるストーリーテリングと
落書きレベルの絵で知られる絵本作家です。好き嫌いの分かれる作家だと思います。

この絵本のあらすじを説明しますと
ペンキをつくる工場が爆発し、そこから出たどろどろしたペンキで街は機能不全に陥ります。
善良な大人は危険を認識しないままどろどろに押しつぶされて死に、
食品も動物もペンキでどろどろに汚染されます。

みみずのおっさんは、このどろどろを食べてきれいなどろを排泄します。
世界は浄化され恐竜の闊歩する世界に戻るものの、火山からはまだ少しペンキが出ています。

どうでしょうか?私は平時にこれを読んでも「何だこれは、破滅的で子供に読ませたくないなあ」
位にしか思わず、娘が引っ張り出してくるまで本棚にしまったまま一顧だにしませんでした。
震災後に読み返してみるとこれは「デンキを作る工場」が爆発して「放射性物質」がまき散らされることの
強烈な直喩だと、合点がいきました。

宮崎駿はチェルノブイリで放射性物質を分解するバクテリアが発見されたことに
インスパイアされて「風の谷のナウシカ」の腐海の構想を得たそうです。
おそらくこれも同様の着想から生まれたものでしょう。
他にも私の知る限りではアニメ映画「サマーウォーズ」や鬼頭莫宏の漫画「なるたる」では
原子力発電所がテロの標的になるというストーリーが展開されていました。
黒澤明監督のオムニバス映画「夢」では原発が爆発した日本が
文字通り悪夢として描かれていました(赤富士)。


しかし、それでも私は原発の危険性を自分のこととして認識しなかった。
何度も繰り返し先人の想像力が訴えかけてきても、分からなかった。
私が想像力の欠如した愚か者だからと言ってしまえばそれだけのことですが、
嫌なことは目をつぶって見ないようにする、意識から追い出すということをしていたわけです。


しかし、いざ原発に向きあってみたところで、その闇は深く巨大で、一個人にできることなど
何もないように思われます。
昨日、ノルウェイの首都オスロと近郊の島で93人が犠牲になる凄惨なテロがありました。
犯人はノルウェイの移民政策に反対し、抗議の意味でこの事件を起こした旨の文書を
インターネットにアップしたそうです。
日本の秋葉原でも、絶望した青年が無差別に通行人を殺す事件がありました。
絶望した人間が凶行に及ぶことは十分にあり得ることです。

目を背けることも、凶行に及ぶことも、正しくはないのでしょう。
では正しいことは何なのか?私には分かりません。
ただ事実を直視し、そして絶望しないという強固な意志が一人一人に求められていると感じます。
それは言葉で言うのは簡単でも、実際には非常に難しいことです。




ところで、日本の電気代は世界一高いとはよく聞くフレーズですが、私はアメリカに来て
電気料金の請求書を見て仰天しました。280ドル(1ドル80円換算で約22000円)もするのです。
日本ではせいぜい6000円前後でした。エアコンをほとんど使っていない6月分の請求です。
・部屋が広くなった
・間接照明で白熱灯をたくさん付けている(日本は蛍光灯一個で部屋中明るくするが、
 こちらでは一部屋で5,6個、白熱灯を付ける。雰囲気は確かによいが…)
・日本の省エネ家電が優れている

などの要因があるかと思います。(ちなみに日米とも調理と給湯はガスです)
冬になると暖房(セントラルヒーティング)で400ドルくらいになるそうです。
主婦的には恐ろしい話です。
ガソリンも同じで、日本よりは安い(現在1ガロン=4リットル弱が4ドル=320円)
のですがちょっとした買い物でも20~30分のドライブを余儀なくされるので
月あたりのガソリン代は高額です。

産油国アメリカには資源を節約しなければならないという発想はなさそうです。
自動車の選択動機でも、燃費は特に考慮されず、日本車の故障の少なさや
コストパフォーマンスの良い走行性が評価されているようです。
(余談ですが、3億人の人間が車必須の生活をおくっている米国に比べれば
日本市場なんてものは歯牙にもかからないものであろうと実感しました。
車は普及し終わり、安い軽が重宝され、若者は車離れ、そもそも購買力がないetc)

日本は資源がない分、少ない資源を効果的に使うことには大変優れています。
これから水、食料、化石燃料等の資源争奪戦が本格化するでしょう。
日本の果たすべき役割は、省エネルギー国として世界の模範を示すことだと思います。
07

18

13:14
Mon
2011

No.063

おめでとう、なでしこJAPAN!

感動を、勇気をありがとう。

ドイツで行われていたサッカー女子ワールドカップで、日本代表が悲願の優勝を果たしました。
こちら米国東部では午後2時半のキックオフで、サッカーファンの夫と一緒にアメリカの
スポーツチャンネルで観戦しました。
英語が拙いせいであまり分からなかったのですが、日本の選手やこれまでの試合、
被災地への祈りなど、かなりの時間を割いて紹介されていました。

試合は強豪アメリカに何度もゴールをおびやかされ、
前半を0点に抑えたのが信じられないようなものでした。
圧倒的な体格差。前線からものすごいプレスを受け、自陣内のパス回しすら
簡単にはできない、1ミスが失点に繋がるような、ひりひりしたものでした。

何度勝ち越されても、不屈の闘志で食らいつく日本選手。
延長後半の澤選手の同点ゴールは本当にドラマティックで、
止まった時間の中を澤選手だけが動いているようにさえ見えました。

そしてPK戦の末の勝利。
舞い散る金色の紙吹雪の中、夢のような歓喜の瞬間を迎えました。


アメリカの実況解説は、最後に日本語で「おめでとう、ニッポン」と言ってくれました。
アメリカ人選手へのインタビューも、日本の健闘を讃え、勝利を祝うような論調でした。
もちろん、移民の国だから様々な国の出身者の感情に配慮するということもあるでしょうが、
フェアプレー、ノーサイドの精神が大変素晴らしいと思いました。
タイムズスクウェアのパブリックビューイングで、日本人にインタビューする日本メディアに
「彼は最後まで諦めず応援していたよ!」と笑顔で声をかけたアメリカ人が、とても印象的でした。
こういった精神は日本メディアも大いに学ぶべき点だと思います。


ともあれ、心からおめでとう。
選手たちの心の強さに敬服します。
私もへこまず頑張ろう(実はもう車をへこませたんですけど、くじけません!!!)
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