アメリカにて。 - ドメスティック日本人一家の滞米日記

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No.0

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07

28

14:59
Thu
2011

No.066

U.S.A.

アメリカに来てそろそろ二ヶ月が経とうとしています。
この二ヶ月は驚きの連続でした。
箇条書きで挙げてみると

・一般道路はおろか高速もでこぼこ、補修跡だらけ
・交通事故が頻発。多い日は一日三件目撃
・道ばたに鹿やビーバーみたいのが撥ねられて死んでいる
・隣町の銀行に強盗が。それも今年に入って二回目(同じ銀行で)!!
・皆に「Are you from Japan?」と言われる。チャイニーズやコリアンと見分けがつくのに驚き
・フレンドリーな人々。
・夫は日本ではしょっちゅう道を訊かれていたのだが、なんとマンハッタンでも訊かれたらしい。
 そんなにいい人オーラが出てるのだろうか
・駅の構内、プラットホームにもストリートパフォーマーが居る
・July4thのために、近くの公園に移動遊園地が。真夏の夜の夢のよう
・蛍がいる(こちらの蛍は日本のものより強いらしい)
・リスが居る(かわいい)
・おばあさんが白ビキニ&へそピアス
・噂には聞いていたがすごい肥満率
・TVの専門チャンネルが凄い。特に音楽は細かくジャンル分けされてその音楽を
 24時間かけている
・ハローキティが流行中
・Blu-rayが安い!15ドルからある

異文化を楽しみつつおおむね楽しく暮らせているのですが
日本人的に不満なのは「お風呂」と「卵」です。

まずお風呂ですが、当然ながらアメリカンバスです。
洗面、トイレ、シャワー付きバスタブが一つの部屋に入っています。
もちろん追い炊きなんてないし、それどころかオーバーフローの水抜き穴すらありません。
万一お湯を出しっぱなしで忘れたりしたら、階下まで水漏れして大問題になります。
浴槽は浅く、寝転がっても体が全部お湯に浸かりません。
洗い場と深い浴槽のある日本のお風呂が恋しいです。
なみなみお湯を張ったお風呂に入って、ざばーとお湯を溢れさせたい!


もう一つは生卵が食べられないこと!
半熟ゆで卵、とろとろの親子丼、すき焼き、卵かけごはんetc、軒並みアウトです。
オーガニックの高級卵を買えば生でもいけるのでしょうが、
1ダースで8ドルもするので庶民としては躊躇してしまいます。
日本の衛生管理万歳、そして営々と築き上げてきた食の安全をぶち壊した
放射性物質汚染が恨めしい。

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07

25

16:40
Mon
2011

No.064

長新太「みみずのおっさん」は原発絵本

NYは暑い日が続いていますが、それでも湿度が低い(30~40%)ため
日本の夏ように熱気が纏わり付くような不快さはありません。

日本は節電の夏を迎え、酷暑の中エアコンの使用を牽制し合うような
いかにも日本人的相互監視を行っていると聞きます。
さもありなんとは思いつつ、この自由の国の人がみれば
異様さを感じてしまう光景に違いありません。
この相互監視によって日本の高い秩序やモラルが維持されていることは一面の事実です。
どうぞ体を壊さぬよう、そしてテレビが言うからではなく
自分の信念を持って節電なり、通常通りの電力使用なり、あるいは電力浪費に
取り組んでいただけたらと思います。




さて表題の件ですが、この絵本は友人から結婚祝いにプレゼントされました。
長新太といえばシュールで終末を感じさせるストーリーテリングと
落書きレベルの絵で知られる絵本作家です。好き嫌いの分かれる作家だと思います。

この絵本のあらすじを説明しますと
ペンキをつくる工場が爆発し、そこから出たどろどろしたペンキで街は機能不全に陥ります。
善良な大人は危険を認識しないままどろどろに押しつぶされて死に、
食品も動物もペンキでどろどろに汚染されます。

みみずのおっさんは、このどろどろを食べてきれいなどろを排泄します。
世界は浄化され恐竜の闊歩する世界に戻るものの、火山からはまだ少しペンキが出ています。

どうでしょうか?私は平時にこれを読んでも「何だこれは、破滅的で子供に読ませたくないなあ」
位にしか思わず、娘が引っ張り出してくるまで本棚にしまったまま一顧だにしませんでした。
震災後に読み返してみるとこれは「デンキを作る工場」が爆発して「放射性物質」がまき散らされることの
強烈な直喩だと、合点がいきました。

宮崎駿はチェルノブイリで放射性物質を分解するバクテリアが発見されたことに
インスパイアされて「風の谷のナウシカ」の腐海の構想を得たそうです。
おそらくこれも同様の着想から生まれたものでしょう。
他にも私の知る限りではアニメ映画「サマーウォーズ」や鬼頭莫宏の漫画「なるたる」では
原子力発電所がテロの標的になるというストーリーが展開されていました。
黒澤明監督のオムニバス映画「夢」では原発が爆発した日本が
文字通り悪夢として描かれていました(赤富士)。


しかし、それでも私は原発の危険性を自分のこととして認識しなかった。
何度も繰り返し先人の想像力が訴えかけてきても、分からなかった。
私が想像力の欠如した愚か者だからと言ってしまえばそれだけのことですが、
嫌なことは目をつぶって見ないようにする、意識から追い出すということをしていたわけです。


しかし、いざ原発に向きあってみたところで、その闇は深く巨大で、一個人にできることなど
何もないように思われます。
昨日、ノルウェイの首都オスロと近郊の島で93人が犠牲になる凄惨なテロがありました。
犯人はノルウェイの移民政策に反対し、抗議の意味でこの事件を起こした旨の文書を
インターネットにアップしたそうです。
日本の秋葉原でも、絶望した青年が無差別に通行人を殺す事件がありました。
絶望した人間が凶行に及ぶことは十分にあり得ることです。

目を背けることも、凶行に及ぶことも、正しくはないのでしょう。
では正しいことは何なのか?私には分かりません。
ただ事実を直視し、そして絶望しないという強固な意志が一人一人に求められていると感じます。
それは言葉で言うのは簡単でも、実際には非常に難しいことです。




ところで、日本の電気代は世界一高いとはよく聞くフレーズですが、私はアメリカに来て
電気料金の請求書を見て仰天しました。280ドル(1ドル80円換算で約22000円)もするのです。
日本ではせいぜい6000円前後でした。エアコンをほとんど使っていない6月分の請求です。
・部屋が広くなった
・間接照明で白熱灯をたくさん付けている(日本は蛍光灯一個で部屋中明るくするが、
 こちらでは一部屋で5,6個、白熱灯を付ける。雰囲気は確かによいが…)
・日本の省エネ家電が優れている

などの要因があるかと思います。(ちなみに日米とも調理と給湯はガスです)
冬になると暖房(セントラルヒーティング)で400ドルくらいになるそうです。
主婦的には恐ろしい話です。
ガソリンも同じで、日本よりは安い(現在1ガロン=4リットル弱が4ドル=320円)
のですがちょっとした買い物でも20~30分のドライブを余儀なくされるので
月あたりのガソリン代は高額です。

産油国アメリカには資源を節約しなければならないという発想はなさそうです。
自動車の選択動機でも、燃費は特に考慮されず、日本車の故障の少なさや
コストパフォーマンスの良い走行性が評価されているようです。
(余談ですが、3億人の人間が車必須の生活をおくっている米国に比べれば
日本市場なんてものは歯牙にもかからないものであろうと実感しました。
車は普及し終わり、安い軽が重宝され、若者は車離れ、そもそも購買力がないetc)

日本は資源がない分、少ない資源を効果的に使うことには大変優れています。
これから水、食料、化石燃料等の資源争奪戦が本格化するでしょう。
日本の果たすべき役割は、省エネルギー国として世界の模範を示すことだと思います。
07

18

13:14
Mon
2011

No.063

おめでとう、なでしこJAPAN!

感動を、勇気をありがとう。

ドイツで行われていたサッカー女子ワールドカップで、日本代表が悲願の優勝を果たしました。
こちら米国東部では午後2時半のキックオフで、サッカーファンの夫と一緒にアメリカの
スポーツチャンネルで観戦しました。
英語が拙いせいであまり分からなかったのですが、日本の選手やこれまでの試合、
被災地への祈りなど、かなりの時間を割いて紹介されていました。

試合は強豪アメリカに何度もゴールをおびやかされ、
前半を0点に抑えたのが信じられないようなものでした。
圧倒的な体格差。前線からものすごいプレスを受け、自陣内のパス回しすら
簡単にはできない、1ミスが失点に繋がるような、ひりひりしたものでした。

何度勝ち越されても、不屈の闘志で食らいつく日本選手。
延長後半の澤選手の同点ゴールは本当にドラマティックで、
止まった時間の中を澤選手だけが動いているようにさえ見えました。

そしてPK戦の末の勝利。
舞い散る金色の紙吹雪の中、夢のような歓喜の瞬間を迎えました。


アメリカの実況解説は、最後に日本語で「おめでとう、ニッポン」と言ってくれました。
アメリカ人選手へのインタビューも、日本の健闘を讃え、勝利を祝うような論調でした。
もちろん、移民の国だから様々な国の出身者の感情に配慮するということもあるでしょうが、
フェアプレー、ノーサイドの精神が大変素晴らしいと思いました。
タイムズスクウェアのパブリックビューイングで、日本人にインタビューする日本メディアに
「彼は最後まで諦めず応援していたよ!」と笑顔で声をかけたアメリカ人が、とても印象的でした。
こういった精神は日本メディアも大いに学ぶべき点だと思います。


ともあれ、心からおめでとう。
選手たちの心の強さに敬服します。
私もへこまず頑張ろう(実はもう車をへこませたんですけど、くじけません!!!)
07

01

23:57
Fri
2011

No.062

混迷を深める日本を憂う

毎日、日本の事を思っています。
いずれ帰る国。母国。それがいまずたずたに引き裂かれているのを見るのは辛いものです。

今回の事故は、私の責任でもあると思います。
原発は安全ですというコマーシャルを鵜呑みにし、電気を大量に消費する生活に
疑問を持とうともしませんでした。
反原発と言えばサヨクのやることと一蹴し、胡散臭いものだと思っていました。

みごとに洗脳されていたわけで、今回の事故でやっと目が覚めた人はたくさん居るでしょう。
原発は危険、高コストで、一度事故が起これば故郷を追われ、子が親よりも先に死ぬという
生物共通の悲劇が起こるのだということをやっと知りました。

ごく普通に家庭を守りたい主婦、土地が命である農家こそが、声を上げる問題でした。
これらは一般的に保守的といわれている人々ですが、
彼らが原発推進である自民党を支持していたことは、
政府とマスコミがいかに原発から民衆の目を逸らすことに成功してきたかを物語っているでしょう。


今回の政府の対応は、目を疑うようなものばかりです。
子供の被曝量は少なければ少ないほどよい、というのは絶対に正しい真理だと思っていたのですが、
高木文部科学大臣は福島の小中学校の土を入れ替えなくてもよい旨の発言をしたそうです。
http://ceron.jp/url/www3.nhk.or.jp/news/html/20110428/t10015612671000.html
「基準値以下なら積極的に被曝させろ」と言わんばかりです。

その基準値は大幅に引き上げられ、たとえば水道水が10ベクレル/リットルだったものが
300ベクレル/リットルになっていますし、
基準が定まっていなかったものは、最大限被曝できる限界の量を、対象物だけで
被曝する値で割って決められているようです。

つまり1999ベクレルの野菜を食べ、299ベクレルの水を飲み、3.8μSv/hの校庭で
子供を遊ばせていれば、総合的に基準値を何倍も超える被曝をしてしまうということです。

積極的に汚染を広げようとしてしている点も疑問を感じます。
がれきや乳牛を全国に移動させ、汚染されていない場所を減らそうとしています。
これはどういった意図があるのか?
将来の放射線障害訴訟に備えて、比較対象とできる地域をなくそうとしている
のではないでしょうか。発がん率の増加を、放射線の影響によるものか、
世代的な変化によるものか分からなくさせる目的があるのではないかと
穿った見方をしてしまいます。


はっきり言って私が何を言っても、安全な場所から高見の見物をしているとしか取られないでしょう。
それでも、今までの無知、無関心が今回の事態を招いたのである以上、
何かを言わずにはおれない。そんな気持ちです。
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